「下関北九州道路の整備促進を図る会」が設立|林芳正氏が会長に就任

2026年7月14日、自民党の衆議院議員で構成する「下関北九州道路の整備促進を図る会」が設立されました。
会長には、山口県第3区選出の林芳正衆議院議員が就任しました。林氏は自身の公式SNSで会長就任を報告し、下関北九州道路の早期建設実現に向けて、関係者の理解と協力を得ながら活動を進める考えを示しています。
下関北九州道路の早期実現を目指す議員組織
「下関北九州道路の整備促進を図る会」は、下関北九州道路の整備を国政の立場から後押しすることを目的に設立された、自民党の衆議院議員による組織です。
7月14日に行われた設立総会には関係する国会議員が出席し、道路の必要性や早期実現に向けた今後の取り組みについて確認しました。
林会長は、関門トンネルと関門橋が長年にわたり本州と九州を結ぶ大動脈として重要な役割を担ってきた一方、施設の老朽化や、事故・災害時に利用できる代替ルートの確保が喫緊の課題になっていると説明しています。
関門トンネルと関門橋が抱える課題
現在、本州と九州を道路で結んでいる主なルートは、関門トンネルと関門橋です。
関門トンネルは1958年、関門橋を含む関門自動車道は1973年に開通しました。長年にわたり、人の移動や物流、地域経済を支えてきましたが、開通から長い年月が経過しています。
また、大規模な修繕工事や交通事故、強風などの気象条件によって通行止めが発生した場合、本州と九州を結ぶ道路交通に大きな影響が生じます。国土交通省も、事故や災害時における道路ネットワークの多重性を重要な課題として挙げています。
下関北九州道路には、既存の2ルートを補完し、災害や事故が発生した際にも人流・物流を維持する代替道路としての役割が期待されています。
下関北九州道路とは
下関北九州道路は、下関市彦島と北九州市小倉北区西港町を新たに結ぶ、延長約8kmの道路計画です。
現在の都市計画では、下関市彦島迫町六丁目から彦島福浦町一丁目地先を通り、海峡を越えて北九州市小倉北区西港町へ接続するルートが示されています。全体は4車線、設計速度は時速80kmで、橋梁を中心とした構造が計画されています。
計画の概要
| 区間 | 下関市彦島~北九州市小倉北区西港町 |
|---|---|
| 道路延長 | 約8km |
| 車線数 | 4車線 |
| 設計速度 | 時速80km |
| 主な構造 | 橋梁・盛土・切土 |
| 主な接続施設 | 迫町IC、南風泊港IC、西港町IC、西港町JCT(いずれも仮称) |
下関市側には、彦島迫町付近の旧彦島有料道路へ接続する「迫町IC」と、南風泊市場や港湾地域へのアクセスを担う「南風泊港IC」が計画されています。北九州市側では、西港町ICと北九州都市高速道路へ接続する西港町JCTが計画されています。
※インターチェンジの名称や道路の細部は、今後の測量、詳細設計、関係者との調整によって変更される可能性があります。
地域の暮らし・物流・観光を支える道路へ
下関北九州道路は、単に本州と九州を結ぶ新しい橋を造るだけの計画ではありません。
下関市と北九州市の都心部を結ぶ循環型の道路ネットワークを形成し、暮らし、産業、物流、観光、渋滞緩和など、関門地域の一体的な発展につなげることが目的とされています。
また、本州と九州を行き来する広域的な人流や物流を安定させ、企業活動や国際物流を支える道路としても期待されています。
林会長も、下関北九州道路について、関門地域の一体的な発展だけでなく、広域連携の強化や国際競争力の向上に大きく寄与する重要なプロジェクトであるとの考えを示しています。
彦島との深い関わり
下関北九州道路の下関側の起点は、彦島迫町に計画されています。
彦島から関門海峡を越えて北九州市へ直接つながることで、北九州市方面への移動時間の短縮や、通勤・通学、物流の利便性向上が期待されています。
一方で、新しい道路の整備は、彦島の交通環境や土地利用、景観、地域産業、住民の暮らしにも大きく関わります。
特に、計画されている迫町ICや南風泊港ICの周辺では、交通量や地域内の移動経路が変化する可能性があります。道路本体の整備だけでなく、接続道路、生活道路、安全対策、地域活性化などを一体的に考えることが重要です。
彦島活性化推進協議会では、下関北九州道路を契機とした彦島地区の活性化について、地域の皆さまとともに考え、正確な情報を分かりやすく発信してまいります。
現在の計画状況
下関北九州道路は、すでに工事が始まっている道路ではありません。
国、山口県、福岡県、下関市、北九州市が連携して都市計画と環境影響評価の手続きを進め、2025年12月23日に都市計画決定が告示されました。環境影響評価書も作成・公告されています。
2026年6月時点では、国が設置した有識者会議において、本州と九州の連携に関わる周辺道路ネットワークのあり方などについて検討が進められています。
今後、正式な事業化や予算の確保、測量、詳細設計などの段階へ進むためには、国や関係自治体、議会、経済界、地域住民など、多くの関係者による継続的な取り組みが必要です。
早期実現に向けた動きが本格化
2025年には都市計画決定と環境影響評価の手続きが完了し、同年11月には東京都内で初めてとなる中央の整備促進大会も開催されました。国への要望活動も、山口県、福岡県、下関市、北九州市、経済界などが連携して行っています。
さらに、2026年7月21日には、下関市のシーモールパレスで「下関北九州道路整備促進大会」が開催される予定です。官民が一体となって道路の必要性を発信し、早期実現に向けた地域の機運を高めることとされています。
今回、自民党の衆議院議員による「下関北九州道路の整備促進を図る会」が設立されたことで、地域側の取り組みに加え、国政レベルでの整備促進に向けた動きも本格化することになります。
彦島の未来を考えるきっかけに
下関北九州道路は、本州と九州を結ぶ新たな幹線道路であると同時に、彦島のまちの将来にも大きく関わる計画です。
移動の利便性や物流、防災面での効果が期待される一方、地域内の交通、生活環境、景観、産業、まちづくりとの調和も欠かせません。
彦島活性化推進協議会では、今後も計画の進捗や国・自治体の動き、彦島地区との関わりについて、確認できた情報をもとにお伝えしてまいります。
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よくある質問
下関北九州道路の早期実現を国政の立場から後押しするため、2026年7月14日に設立された、自民党の衆議院議員で構成する組織です。
山口県第3区選出の林芳正衆議院議員が会長に就任しました。林氏は、関係者の理解と協力を得ながら、早期建設に向けた活動を進める考えを示しています。
下関市彦島迫町から彦島福浦町付近を通り、関門海峡を越えて北九州市小倉北区西港町へ接続する約8kmのルートです。
現時点では工事は始まっていません。都市計画決定と環境影響評価の手続きが完了し、国の有識者会議で周辺道路ネットワークなどの検討が進められている段階です。
主な引用元・参考資料
