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この記事の要点

先に、全体像をつかむ

2024年、下関北九州道路のルート素案や都市計画原案について、地元説明会が開催されました。彦島で示された内容や住民が意見を伝えるための手続きをご紹介します。

  1. 結論|説明会では何が示されたのか

    2024年に行われた説明会では、主に次の内容が示されました。

  2. 2024年5月、ルート素案に関する地元説明会を開催

    山口県は、2024年5月30日から6月2日にかけて、下関北九州道路に関する地元説明会を開催しました。

  3. 地元説明会と都市計画原案説明会の違い

    下関北九州道路では、2024年5月から6月の地元説明会に続き、同年7月から8月に都市計画原案の説明会が開催されました。

下関北九州道路の地元説明会とは⁠?彦島で示された計画内容と手続きを解説

彦島公民館で開催された下関北九州道路の地元説明会をイメージした会場とルート図
2024年に彦島公民館などで開催された下関北九州道路の地元説明会・都市計画原案説明会のイメージ

2024年、下関市彦島と北九州市小倉北区を結ぶ「下関北九州道路」について、地域住民や関係者へ計画内容を伝えるための説明会が開催されました。

山口県の公表資料によると、2024年5月30日から6月2日にかけて「地元説明会」が行われ、その後、同年7月31日と8月1日には「都市計画原案の説明会」が開催されています。

二つは似た名称ですが、役割が異なります。

最初の地元説明会では、国・山口県・福岡県・下関市・北九州市が検討してきたルート素案や道路の役割を紹介。

その後の都市計画原案説明会では、道路の位置や規模などを都市計画として定めるため、より具体化された原案が説明されました。

この記事では、下関北九州道路の説明会で示された主な内容と、地域住民が計画を確認し、意見を伝えるために設けられた手続きを分かりやすくご紹介します。

結論|説明会では何が示されたのか

2024年に行われた説明会では、主に次の内容が示されました。

  • 下関北九州道路が必要とされる背景
  • 下関市彦島と北九州市小倉北区を結ぶルート素案
  • 関門海峡を橋梁で横断する道路構造
  • インターチェンジやジャンクションの計画
  • 災害時の代替路としての役割
  • 渋滞緩和や移動時間短縮への期待
  • 産業・物流、観光、地域交流への効果
  • 周辺道路、騒音、日照などへの対応
  • 都市計画原案を確認し、意見を伝えるための手続き

地元説明会は、道路の必要性を伝えるだけでなく、彦島の暮らしや交通環境に関係する計画を、正式決定前に地域へ示す機会でもありました。

2024年5月、ルート素案に関する地元説明会を開催

山口県は、2024年5月30日から6月2日にかけて、下関北九州道路に関する地元説明会を開催しました。

説明会で使用された配布資料は、現在も山口県の公式ホームページで公開されています。

この時点で示されたのは、国と2県2市が連携して調査・検討してきた「ルート素案」です。

ルート素案は、下関市彦島から関門海峡を渡り、北九州市小倉北区西港町へ至る約8kmの計画を基本としています。北九州側では、西港町のインターチェンジやジャンクションを通じて、北九州都市高速道路へ接続する考え方も示されました。

地元説明会で示された道路の役割

配布資料では、下関北九州道路について、本州と九州の広域的な人流・物流を支え、関門地域の一体的な発展に寄与する道路として説明されています。

現在、本州と九州を自動車で結ぶ主要な道路は、関門橋と関門トンネルです。

新たなルートを整備することで、事故や災害、通行止めなどが発生した際の代替路を確保し、既存道路への交通集中を緩和することが期待されています。

また、下関市と北九州市の中心部間の移動時間短縮、地域の産業・物流、観光交流の活性化なども、計画の目的として示されました。

地元説明会と都市計画原案説明会の違い

下関北九州道路では、2024年5月から6月の地元説明会に続き、同年7月から8月に都市計画原案の説明会が開催されました。

それぞれの役割を整理すると、次のようになります。

地元説明会ルート素案や道路の必要性、計画の概要を地域へ説明
都市計画原案説明会道路の位置や規模など、都市計画として定める原案を説明
縦覧計画書・理由書・図面などを一般公開
公聴会手続き住民や関係者が原案に対する意見を述べる機会を設ける

山口県は、地権者などへの説明会で寄せられた意見も踏まえながら都市計画原案を作成し、原案の見通しが立った段階で縦覧と説明会を実施しました。

都市計画原案説明会は勝山公民館と彦島公民館で開催

都市計画原案の説明会は、2024年7月31日と8月1日の2日間にわたって開催されました。

7月31日は勝山公民館、8月1日は彦島公民館が会場となり、それぞれ午後2時と午後7時から、合計4回実施されています。

事前申し込みは不要で、すべての回で同じ内容が説明されました。

2024年7月31日勝山公民館(14時/19時)
2024年8月1日彦島公民館(14時/19時)

彦島は、下関北九州道路の山口県側のルートや海峡横断部に直接関係する地域です。

その彦島公民館で昼と夜の2回が設定されたことで、地域住民が都合に合わせて説明を聞ける機会が設けられました。

都市計画原案で説明された内容

都市計画原案の説明資料では、下関北九州道路が下関市と北九州市の都心部を結び、関門地域の循環型道路ネットワークを形成する道路であることが示されました。

説明内容には、道路の位置や幅員などの都市計画上の内容に加え、地域住民の生活に関わる事項も含まれています。

周辺道路や渋滞への対応

下関北九州道路が整備されると、旧彦島有料道路や周辺道路、インターチェンジ付近の交通量が変化する可能性があります。

そのため、説明資料では周辺道路の交通や渋滞への対応も取り上げられました。

道路本体だけでなく、彦島内の生活道路や通学路、交差点などへどのような影響が生じるのかは、地域にとって重要な確認事項です。

騒音・日照など生活環境への配慮

高架道路や橋梁が整備される場合、騒音、振動、日照、景観などへの影響が考えられます。

都市計画原案の説明資料では、環境影響評価を進めたうえで、騒音や日照などの環境変化に対する対策や補償について、改めて説明する考え方も示されていました。

道路の利便性だけでなく、地域住民の生活環境にどのように配慮するかも、計画を進めるうえで欠かせない視点です。

原案は説明会だけでなく「縦覧」でも公開

都市計画原案は、説明会への参加者だけに示されたものではありません。

山口県は2024年7月19日から8月20日まで、計画書、理由書、総括図、計画図を一般に公開する「縦覧」を実施しました。

ホームページ上では、土日祝日を含めて期間中いつでも資料を確認できるようにされていました。

縦覧は、説明会へ参加できなかった方も計画内容を確認できる制度です。

また、説明を聞くだけでなく、地図や計画書を自分で確認し、道路と自宅、事業所、生活道路などの位置関係を考えるための機会にもなります。

地域住民が意見を伝えるための公聴会手続き

都市計画原案については、住民や関係者が意見を述べるための公聴会手続きも設けられました。

公聴会は2024年8月20日に彦島公民館で予定され、意見のある方は公述申出書を提出できる仕組みとなっていました。提出期限は同年8月13日で、対象者を限定せず「ご意見のある方は、どなたでも」申し出ができると案内されています。

公聴会は、公述の申し出がない場合には開催しない条件となっていました。

山口県の現在の案内では、公聴会に関する手続きが終了したことが公表されています。

説明会の後、計画はどう進んだのか

都市計画原案の説明会と縦覧の後には、都市計画案の縦覧、意見書の受付、都市計画審議会での審議が行われました。

2025年11月19日に開催された第180回山口県都市計画審議会では、下関都市計画道路の変更と環境影響評価書が審議され、いずれも原案のとおり適当と認められました。

その後、2025年12月23日に下関北九州道路の都市計画決定が正式に告示されています。

つまり、2024年の地元説明会や都市計画原案説明会は、計画が正式に決定されるまでの重要な過程の一つでした。

公開資料から分かること・分からないこと

山口県の公式ページでは、説明会の開催日、配布資料、縦覧期間、公聴会手続きなどを確認できます。

一方で、現時点で公開ページから確認できる範囲では、説明会当日の個別の質問や回答、参加者一人ひとりの意見をまとめた全文記録までは掲載されていません。

そのため、説明会について記事にする際は、次のような、確認できない内容を推測で記載しないことが大切です。

  • 「住民から強い反対があった」
  • 「参加者の多くが賛成した」

公表資料で確認できる事実と、協議会がイベントやアンケートを通じて直接伺った地域の声は、分けて発信する必要があります。

彦島にとって説明会が重要だった理由

下関北九州道路は、彦島を経由して関門海峡を渡る計画です。

道路が実現すれば、北九州方面へのアクセス、防災、物流、観光、地域交流などに新たな可能性が生まれる一方、周辺道路の交通量や生活環境にも変化が生じる可能性があります。

そのため彦島にとって、説明会は単に道路の概要を知る場ではありません。次のようなことを地域で考え始めるための機会でもありました。

  • 道路がどこを通るのか
  • インターチェンジがどこに設けられるのか
  • 生活道路の交通はどう変わるのか
  • 騒音や景観への対策はどうなるのか
  • 道路を地域活性化へどう生かすのか

都市計画が決定した後も、事業化、詳細設計、工事、周辺道路の整備など、今後確認していくべき事項は残されています。

地域の声を、彦島の未来へつなげる

2024年に開催された地元説明会と都市計画原案説明会では、下関北九州道路のルートや道路構造、期待される効果、地域環境への対応などが示されました。

説明会や縦覧、公聴会手続きは、計画内容を地域へ知らせるとともに、住民や関係者が情報を確認し、意見を伝えるために設けられたものです。

下関北九州道路は、2025年12月に都市計画決定という大きな節目を迎えました。

しかし、道路を彦島の発展につなげるためには、完成を待つだけではなく、地域の暮らし、産業、観光、安全、環境について、今から考えていく必要があります。

彦島活性化推進協議会では、今後も国や県、市の公表資料を確認し、専門的な計画内容を地域の皆さまへ分かりやすくお伝えしてまいります。

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よくある質問

ルート素案に関する地元説明会は、2024年5月30日から6月2日に開催されました。配布資料は山口県の公式ホームページで公開されています。

はい。都市計画原案の説明会が、2024年8月1日に彦島公民館で開催されました。午後2時と午後7時の2回行われています。

都市計画原案説明会は事前申し込み不要でした。勝山公民館と彦島公民館で、合計4回開催されています。

都市計画原案は2024年7月19日から8月20日まで縦覧され、ホームページでも期間中、終日確認できました。

公聴会に向けた公述申出や、その後の都市計画案に対する意見書の受付など、意見を伝えるための手続きが設けられました。

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