三菱重工業下関造船所とは|彦島で100年以上続く日本遺産の造船所

彦島の沿岸部には、100年以上にわたって船を造り続けてきた造船所があります。三菱重工業下関造船所です。
関門海峡を望む彦島の立地を生かし、大正時代に操業を開始したこの造船所は、今も現役で稼働しながら、彦島の産業と雇用を支え続けています。
今回は、三菱重工業下関造船所の歴史と、日本遺産にも認定された歴史的なドックについてご紹介します。
三菱重工業下関造船所とは
三菱重工業下関造船所は、大正3年(1914年)、山口県下関市彦島に設立されました。関門海峡に面した立地条件を生かし、以来100年以上にわたって、数多くの船舶を送り出してきました。
三菱重工グループが発信する記事(2022年)によると、操業108年の時点で、1,200隻を超える船舶を建造してきたといいます。彦島の近代化と産業発展を、造船業の立場から支えてきた存在です。
日本遺産に認定された第3・第4ドック
下関造船所の第3ドックと第4ドックは、いずれも大正時代に建設され、現在も現役の設備として使われ続けています。
| 第4ドック | 大正5年(1916年)竣工・コンクリート造 |
|---|---|
| 第3ドック | 大正11年(1922年)竣工・石造 |
第3ドックは、大正時代に一般的だった石積みドックの形状を、今に伝える貴重な構造物です。
2018年4月28日、この第3ドックと第4ドックは、日本遺産「関門“ノスタルジック”海峡〜時の停車場、近代化の記憶〜」の構成文化財として認定されました。100年近くにわたり現役で使われ続けているドックが、地域の近代化を物語る文化財としても評価されている点が特徴です。
下関造船所史料館
下関造船所の敷地内には、操業80周年を記念して開設された「下関造船所史料館」があります。
甲板用のチーク材を使ったレトロな館内には、「下関造船所のルーツ」「船の変遷」「船ができるまで」の3つのコーナーがあり、造船所の歴史や船づくりの工程を紹介しています。
見学を希望する場合は、公式サイトの予約フォームからの事前申し込みが必要です。また、三菱重工グループが開催する進水式などの一般見学会にあわせて、史料館を見学できる機会が設けられることもあります(応募多数の場合は抽選)。
私有の稼働施設であることについて
下関造船所は、現在も船舶を建造する三菱重工業の稼働中の事業所です。史料館の見学など一部の機会を除き、敷地内へ自由に立ち入ることはできません。
外観については、老の山公園や関門海峡沿いなど、彦島の各所から望むことができます。
彦島のものづくりを支えてきた歴史として
三菱重工業下関造船所は、彦島の近代化とものづくりの歴史を、大正時代から現在まで伝え続けている場所です。100年以上前に築かれたドックが、今も現役で稼働しているという事実そのものが、彦島の産業の厚みを物語っています。
彦島活性化推進協議会では、こうした彦島の産業の歴史についても、引き続きご紹介していきます。
よくある質問
大正3年(1914年)、山口県下関市彦島に設立されました。
大正時代に建設された第3ドック(1922年竣工・石造)と第4ドック(1916年竣工・コンクリート造)が、100年近く現役で使われ続けていることなどが評価され、2018年に日本遺産「関門ノスタルジック海峡」の構成文化財に認定されました。
稼働中の事業所のため、通常は自由に立ち入ることはできません。ただし、史料館は事前予約により見学でき、進水式などの一般見学会が開催されることもあります。
「下関造船所のルーツ」「船の変遷」「船ができるまで」の3つのコーナーで、造船所の歴史や船づくりの工程を紹介しています。操業80周年を記念して開設されました。
主な引用元・参考資料
